契約を取る為ならどこまでも値引きする引越し業者の裏事情
公開日:2023年11月09日
最終更新日:2024年04月17日
最終更新日:2024年04月17日
営業マンをしていた際、料金交渉してくるお客さんが意外に少ないなぁと感じていました。
私が関西出身だからかもしれないですが(笑)
当時は高い金額で契約できるので嬉しかったのですが、今は引越し業界を引退して皆さんを応援する立場ですから、ここでは
料金交渉しないと損!
と思ってもらえる様なお話をしてみたいと思います。
少々マニアックな内容も含まれますが、これを知ってもらうと、
料金交渉すればするほど安くなるんだ!
と感じられると思います。
格安で引越しするための見積もりテクニックもご紹介しますので、是非参考にしてください。
(この記事を書いた人: 引越し管理人 我流)
引越し業者と言っても二つのタイプがある
まずは大前提の話になりますが、引越し業者は以下の二つに分けることが出来ます。- 運送業のついでに引越し作業もする業者(兼業タイプ)
- 引越しや家具の運搬のみを専門にしている業者(専業タイプ)
実を言うと、引越しを専門とする業者が出来たのは昭和40年代で、それまでは運送屋さんがついでに引越しにも対応する状況でした。
上記の1の兼業タイプです。
ただ、運送業者の作業員は引越し作業には不慣れなので、作業が乱暴で家具や家屋の破損が多く発生し、言動も雑な者が多いことから、決して皆さんが満足できる様な状況ではありませんでした。
皆さんの大事な家具やご家財を、皆さんのプライベート空間で運ぶ作業はかなり難易度が高いので、一般的な運送業のついでに行えるものではないんです。
そこに目を付けて、昭和40年代に引越し専門として起業したのが、現在のアートやサカイ、アリさんマークだったのです(2の専業タイプ)
専業タイプの会社が沢山できた現在では、破損やクレームの多い兼業タイプは淘汰されつつあります。
つまり、引越し業者として成功しようと思ったら、
引越しや家具家電の運搬以外のことを、作業員にはやらせない!
と、経営者が考えている必要があります。
ですから、以下では
引越し業者 = 専業タイプ
としてお話していきます。
引越し業者の経営者の考え方や心理
それでは、引越しや家具家電の運搬のみを専門とする会社の、経営者の考え方や心理を解説していきます。
実を言うと、引越しや家具運搬等の依頼は毎日沢山有る訳では無く、おおよそ以下の通りになります。
- 平日は少なく、週末や祝日などに集中する
- 午前中の希望が多く、午後は暇になる
- 月初や中旬は少なく、下旬から月末に集中する
- 春の引越しシーズンに集中して、梅雨時期や12月は少ない
依頼が少ない日時や時期は、作業員にやらせることが無くて困っている引越し業者が多いんです。
休ませれば良いだけでは?と思われるかもしれませんが、休ませてばかりいると、稼げない会社ということで作業員は辞めてしまいます。
引越し業者として成功するには、引越しに熟練した作業員をどれだけ多く確保できるかが生命線なので、安易に休ませる訳にはいかないのです。
かといって、引越しや家具運搬以外の仕事をさせて売上げを確保しようとすると、先ほどお話した兼業タイプのパターンに陥ります。
ですから多くの引越し業者では、仕事が無い時でもある程度作業員を出勤させて、給料を払い研修等を行なっています。
つまり、人件費は出ていくけど会社に入ってくるお金はない・・・という、経営者としてはかなり苦しい状況と言えます。
ですから、引越しや家具の運搬の依頼があった場合は、
赤字でも良いから、契約をゲットしたい!
というのが経営者の本音なのです。
一切売上が無い研修などをさせている訳ですから、特に暇な日時に合わせてくれるユーザーの依頼なら、どれだけ安くても良い訳です。
ただ、そこは引越し業者も商売ですから、正直に本音を言いません。
ですから、経営者は営業マンに対して以下の様に指示しています。
- 最初は高い金額を提示してみて、
- 客の顔色を伺いながら、
- 徐々に値引きしてみせて、
- 皆さんが他社と話さないようにして、
- なるべく高い金額で契約を取れ!
営業マンが簡単に安くしてくれないのは、上記の様に教育されているからなんです。
次では更に深堀して、経営者と社員(営業マン)の違いを解説します。
経営者と社員の違いを知ることが重要
経営者は社員の営業マンに対して、なるべく高い料金で契約をとってきて欲しい
と思っていますが、
どれだけ安くても良いから契約をとってきて欲しい
というのも本音なのです。
ですから皆さん側からすると、引越し業者の暇な日時に合わせながら強気に料金交渉すれば、料金が安くなることは間違いありません。
ただ、皆さんが話しをする相手は、経営者ではなく雇われの営業マンということには注意が必要です。
ちゃんと教育されていて、経営者の意図を理解している営業マンであれば問題ありませんが、残念な営業マンに当たった場合は、
料金交渉してきて面倒な客だから断ってしまおう・・・
という応対をされる可能性があります。
以上のことを踏まえた上で、確実に安い引越し業者を見つける方法を次では解説します。
複数の引越し業者に見積もり依頼して比較する!
私が考える引越し業者に格安の見積もりを出させる方法は以下のとおりです。- なるべく多くの引越し業者に見積もり依頼をする
- 日時の条件別(平日、週末、午前、午後、時間フリー)に見積もりを出してもらう
- 二社目以降には、そこまでの最安値よりも安くできるかをズバッと聞く
- 安くしてくれても検討すると伝えて次の業者を待つべし!
- 最安値だった業者にこちらから連絡して契約する
1.なるべく多くの引越し業者に見積もり依頼をする
沢山の引越し業者に見積もり依頼をすれば、経営者の気持ちを理解している営業マンに会える確率が上がります。
一括見積もりサービスを使えば、一度に複数の業者に見積もり依頼をすることが出来ます。
2.日時の条件別(平日、週末、午前、午後、時間フリーなど)に見積もりを出してもらう
この様にすることで、値段の安さにこだわっている感じが営業マンに伝わりプレッシャーを掛けられますし、営業マン側からすると週末などに比べて平日を安くせざるを得なくなります。
営業マンが面倒そうな態度をした場合は、皆さん側から断りましょう。営業マンがやる気のない会社は作業員の質も低いことが多いですから。
3.二社目以降には、そこまでの最安値よりも安くできるかをズバッと聞く
ご説明したとおり、引越し業者はどれだけ安くしてでも契約を取りたいと考えているので、思い切ってズバッと切り出してみてください。
大抵の業者が値段を合わせてくるか、少し下の金額にしてくれます。
4.安くしてくれても検討すると伝えて次の業者を待つべし!
値段を下げてくれたからと言って、そこで契約しない様にしてください。
多くの業者を比較すればするほど相場は下がりますから、「検討する」と伝えて、次の業者を待ちましょう。
5.最安値だった業者にこちらから連絡して契約する
全ての業者と話し終えたら、最安値の業者に皆さんから連絡して契約しましょう。
以上が、引越し業者の裏事情や心理を利用した見積もりテクニックでした。
ただ、複数の引越し業者の連絡先を調べて、電話などで見積もり依頼をするのは大変ですね。
ということで、当サイトではまとめて複数の引越し業者に見積もり依頼が出来る一括見積もりサービス【無料】というものをご紹介しています。
このサービスについてトップページで詳しく説明していますので、以下から移動してもらって参考にしてくださいね。